空が恋で満ちる時
その瞬間、空から龍のようなものが彼めがけて急に突っ込んできて、
彼をおもいっきり弾き飛ばした。
「うわっっ!!」
「きゃあっ」
「いてて……え、ええぇッ!?」
地面に投げ出された高橋くん。
見上げると、巨大な蛇のようなものが彼の視界を塞いでいる。
「よ、よ、よ、妖怪……っ!!??」
…彼はそのまま気絶してしまった。
そしてその龍は一瞬で人間の姿に変わり、私の肩に手をかける。
「危ないところじゃったのう」
「………」
「ヒメ?」
(ホントに…………最悪。)