わたしの本気の恋
3
そんなある日、わたしは授業の音楽を終えて、自分の教室に戻ろうとしていた。
しかも
「もう6時間目だからやっと帰れる~(´д`!」
ちょー嬉しかった。
そんなことを考えながら廊下を歩いている中、ふいに視線を感じた。
バッ!と視線の感じる方向を見た
すると…
反対の廊下の窓から、稲葉先生が歩きながらわたしを見ていたのだった。
廊下は窓だらけだから、向かい側の廊下がよく見える。
稲葉先生は歩きながらわたしから目を離さなかった。
わたしも稲葉先生から目が離せなかった。
反対方向の向かいの廊下を歩きながらお互い見つめ合っていて、まるでその間が時が止まったような感覚だった。
不覚にも胸がドキドキしてきた。
何で?
なんで先生はわたしを見つめているの?
なんで目を離さないの?
見なくていいじゃん。
変な感じするから止めてよ。。。
そんな事を思いつつも、反対方向を歩いていたから、ついに稲葉先生の顔が見えなくなった。
「なんだったんだろう…。あの感覚…。」
ほんと不思議な感情が生まれた瞬間だったのだ。