自伝

決意

実家の仕事にもだいぶ慣れてきた頃
突然、叔母さんが会社に現れた。


「さっき義姉さんに頼まれて、今日は銀行廻り行かなくていいって」


「えっ?でも、今日は大事な支払いがあって」


「知恵に行ってもらうからいいって」


「そうなんですか?じゃあ、小切手ここに置いておきますねもう直ぐ、みんなも帰って来ると思いますので」


「そんな事言われなくても分かってるわよ!」


「そうですね。じゃあ、お願いします」


ムカつく!


とりあえず、家に帰った。


夕方、保育園に迎えに行こうとしたとき電話が鳴った。


「はい」


「ちょっと綾さん!?どういうつもり!」


「お母さん?何がですか?」


「何がじゃないでしょ!!仕事ほっぽり出して、銀行は知恵に行ってもらったからギリギリ間に合ったけど!責任感が足りなさすぎでしょ!!」


はめらた。


完璧に嫌がらせだ。

「違います。叔母さんが来て、お母さんが帰っていいって…」


「あなた!!幾ら叔母さんが嫌いでも、そんな嘘ついたら駄目よ!」


もぉ…いいよ…


「分かりました。もう会社手伝うの辞めます。どうぞ、知恵ちゃんにお願いして下さい。」


もう頭にきた!!
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