自伝
そのまま、店で仕事をして帰りに悟史さんのいる店に行った。


この頃になると、店に2つしかないVIP席に座れるようになってた。


この席に座れると言うことは、店で一番お金を使うのもそうだけど、店の人と最も身近な存在でもある証しなのだ。


だから女の子達はこの席に座れるようになるために必死にこの店に通い続ける


少しだけ優越感にひたりながら、ゆっくりと時間を過ごした。


「綾ちゃん今日ラストまで居られる?」


この店で一番若い新人のペンちゃんだ。

がっちりしてるわりには女の子みたいで

いや…


心は完璧女の子


悟史さんに憧れてこの店に入ったらしい

結構、店が終わってからいつも連むのは悟史さんと私とペンちゃんだった。


「なんで?」


「みんなで、ショートコース行こうってだから、誘っておいてって。」


「ゴルフやったことないよ…」


「大丈夫よ。みんなヘタだから(笑)」


話しに割り込んで来たのは店長に貢ぎ歴(?)年の早苗さんだ

いつも来るたびに、会うからいつの間にか、仲良くなってしまった。


「早苗さんも行くんですよね?」


「私は行かないわ。あの人嫌がるから」


凄い…


奥さんみたい。
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