自伝
「悟史さん仕事辞めたの?」


「うん…今日辞めたよ。実際、このまま働いて行くのは無理だし、相手の親とかオーナーと仲良しだし、色々あるからね」


「そうなんだ」


「正直さ、ホストみたいなの向いてないんだよ、やっぱ夜は寝たいしさ(笑)」


「悟史さんらしいね(笑)」


「お風呂沸かしてあるよ」


「ありがとう」


「…」


「一緒に入る?」


「うん…」


疲れた体を優しく朝まで抱きしめながら眠った。


それから、2、3日後の朝方


『ガシャン!!』


「泥棒ネコ出て来い!!」


ドアをガンガン叩き

外に置いてある悟史さんの自転車をなぎ倒した音


ビックリして、飛び起きた。


「何!?」


「シッ!…アイツ(奥さん)だよ…しかも、酔っ払ってるだろ」


「悟史を返せ!!」


大きな声で喚き散らした。


「近所迷惑だよ…」


ドアを壊して、入って来る勢いにさすがに身の危険を感じた

男の人の声もした。

「3人?」


「あぁ…多分母ちゃんの男だろ、あいつらマジ頭おかしいんだよ」
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