自伝
駅に向かう途中

後ろからいきなり腕をつかまれた。

「君達ちょっといいかな?」

私服の警官だ…。

まんまと補導された

今日はこのまま香の家に泊まる予定だったから、私だけお泊まりセットを持ってたおかげで

家出人扱いだし

親には電話されるし
説教は長いし

やっと解放されて駅に向かう途中

「ねぇ、後ろからお巡りさん付いて来てるよ」

香が小声で話しかけてきた。

「何で?」

「うちらが本当に帰るか確かめるんでしょ」

「そうなの?」

「巻いちゃおうか」

香はそう言うと
すれ違いの大学生らしい男2人組の腕に絡みついた

「ねぇ 今お巡りに目付けられてるから一緒に歩いてくれない?」

逆ナン!?

確かに香は茶髪の巻髪で可愛い

「えぇ~!?まじすか?でもOKOK」

「ちょうど良いから遊ぼうよ」

そのまま

ホテル街へ向かった
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