自伝
陽向君は一度結婚していて女の子が1人いることや


今は離婚していて奥さんと子供へ毎月きちんと、養育費を払っていて


その上、今お世話している彼女にも金銭的に助けてあげてる

陽向君は決して、高給取りな訳じゃない

だから、自分の使えるお金がないことはよく分かってた


だから、私達のデートはいつもお金がかからない公園巡りでいつもお弁当を作って行った。


だから、余計に今陽向君に生活を助けてもらってる彼女の存在が理解出来なかった。


先輩の彼女も同感だった


「でも、今は綾ちゃんがいるんだもん、きっと陽向君もあの子とのことはけじめをつけるわ」


「そうなるといいですが…今のままじゃ陽向君が大変過ぎて」


「大丈夫よ」


先輩の家の帰り道で陽向君の携帯が鳴り続けていた


「出ないの?」


「う…ん…」


直ぐ彼女だと察した

「よく理解出来ないんだけどさ、その子とは本当に何でもないの?」


「何でもないよ」


「なら、もう生活の援助とか甘やかすの止めたら?」


「出来たら、やめたいんだけどさ、放っておくと何するか…」


何度も何度もかかって来る電話に


少しイライラしてきた
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