自伝
第7章

車があるおかげで行動が広く出来る


週末は春陽を連れて来て一緒に過ごすようにした。


鈴ノ木君たちが言ってくれたように


みんなが居る街へ引っ越す事にした


都内の有名な拘置所の裏で


緑がたくさんあって

アパートの前には小さな小川が流れていた


当然夜の店も辞めた

こっちで心機一転出直そう


引っ越して直ぐ保育園の申し込みをして

入園を待った


保育園が決まるまでは実家に春陽は居る事になった


保育園が決まるまでには半年がかかった

年明けの4月に新入園が決まり、やっと春陽を迎えに行く事が出来た。


「春陽お待たせ…長い間お利口だったね」


助手席に座ってる春陽は少し見ない間に少し背が伸びたみたい


「今日は何食べたい?」


「ハンバーグ」


「いいよ(笑)じゃあお買い物行こう」


「うん!!」


離れていた一年間をこれからゆっくりと埋めていこう…


鈴ノ木君達は私達親子をいつも気にかけてくれてたし


我が家が溜まり場なのは変わらず


いつもにぎやかだった。


1ヶ月は春陽といつもいようと決めて仕事はしなかった。


慰謝料の半分近くは引っ越しで使い


残りを切り崩してもあまり、ゆっくりは出来ないから


1ヵ月が限度だった
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