自伝

年下の彼

石井と別れる時にもらった車は故障ばかりで


維持出来ないから鈴ノ木君の知り合いに処分してもらい


私の乗り物は自転車に変わった


今まで電車に乗ることはめったになく


どこに行くにも車だから


電車の乗り方もよく分からない程


でも、自転車のほうが色んな発見が出来るし


一方通行は関係ないし


おかげで、結構この街の道を覚えた


生活保護が受けられることに決まって


生活は安定してきた

仕事も諦めずに探し続けてる


今度も保育園からはそんなに離れていない場所に


アパレルの会社が募集をしていたので


早速、電話をして面接の約束をした


アパレルの仕事は昔やった事があるし


決まるといいな


面接の日


即答で採用が決まった


来週から会社に行く事が決まった


その夜、春陽と家族会議をして


「ママね来週からお仕事決まってね。
それでさ、春陽にもお話ししようと思って…。


いい?寂しいかもしれないけど、ママが働かないとごはんも食べられないし


春陽の大好きなアイスも買えないんだからね…

だから、風邪とかさ気をつけるようにしようね(笑)」


「うん!大丈夫だよ(笑)春陽ママのお手伝いするからね」


「ありがとう(笑)」
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