自伝
「違うんだよ…」


「えっ?何が?」


「実はさ、俺…みんなには綾と離婚した理由言ってないんだ。やり直す為にわざと離れて暮らしてるって言ってあるんだ」


「そうなんだ」


「だから、悪いけど話し合わせてくれる?」


「いいけど」


「こんな時になんだけど…」


「どうしたの?」


「綾とキスしてぇ」


「ばか」


あきれて歩き初めたけど


実は


呼び止めてくれるのを待ってた


「綾」


良かった…


「なぁに」


「おいで」


この言葉は私の永遠のテーマかもしれない…


「もぉ…」


悟史さんの腕が自然に私の腰にまわり


ごく自然に


唇が触れて


でも、それが当たり前のように


全てが自然だった。

やっぱり、悟史さんが私の中ではOnly 1なんだよね


今住んで居るアパートに来てもらってまた、初めから始める事が出来るのに


なんで、言い出せないんだろう…


悟史さんの腕の中で一瞬考えた。


何でだろう…

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