自伝
あれから、半年…


悟史さんからの連絡は無く


実家を出たとお母さんからの手紙が来た

手紙には


友達や、お姉さんからお金を借りたまま

何処へ行ったかも分からないままらしいと書いてあり


何度もごめねと書いてあった。


「もう…戻れないんだね…きっと、またお金借りるなんて…どうして?」


がっかりした思いと

苦しさが


混ざりあって悲しみに変わってた


しばらく落ち込んだけど、相変わらず


鈴ノ木君や雄一郎達が何だかんだと


家に遊びに来るから直ぐに立ち直ったけど


この頃から働いてる会社の風向きがあやしくなってきた…


かなり、ワンマン経営の社長を交代して会社の立て直しを図ろうとしてたけど


既に、会社は倒産寸前だった。


仲間とお昼を食べながら


「まじでヤバいらしいよ、早いうちに次探さないと」


「困るなぁ…私なんかまだ、入ってから1年なのに、春陽だっているし…」


「そうだよね…綾は子供いるしね。しかも、綾しかいないんだし最悪じゃん」


「また、仕事探しやだなぁ…」
< 222 / 284 >

この作品をシェア

pagetop