自伝
雨はやむことはなく夜まで降り続いた


結局、そのまま新宿で1日中ブラブラして


夕方から高層ビルの最上階にある


コジャレた居酒屋に入り


お酒を飲んだ


「山本さんは彼女といつ別れちゃったんですか?」


「いつかな…」


実は、この日を迎える前に松井さんから山本さん情報をメールで教えられてた


私が山本さんの事を気にかけている事を知った松井さんは


「山本は…止めた方がいいかな…あいつさ、つい最近まで同じ組合にいた女の子の事好きになってさマジ、問題だったんだぜ」


「問題?」


「その子追いかけて神奈川まで引っ越したり、家の前で覗いてたり本当、訴えられそうだったんだよ」


「その人と付き合ってたんですか?」


「まぁ、一瞬?」


「ふられたの?」


「まぁね…」


「…」


「本当に引き離すの大変だったんだから悪い事いわないからさ、あいつはやめとけ」


「大丈夫ですよ(笑)」




「山本さん?」


彼女の事を思い出したらしく


彼女へのその時の思いを語りながら


少し涙ぐんでた…


何か…私


ふられた気分


彼女の事なんて聞かなきゃよかった…



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