自伝
今も…


彼女の事好きなんですね


「もう、いいじゃんこの話は止めよう」


「そうですね(笑)」


「そろそろ、行こうか…」


「はい」


店を出てエレベーターに向かう途中に少し広いフロアに恋人同士達がみんな窓際に集まってた


自然と山本さんの足もそっちへ向かってた


「展望室だって。ちょっと行ってみようか?」


「えぇ」


高い所が苦手な私はあまり気が進まない

「ほら!夜景がキレイだよ」


ちょっとハシャぎ気味に私を呼んくれたけど


既に足が竦んでいた私は今立っている場所より、前に踏み出せないでいた。


「?どうしたの?」


「実は…高所恐怖症で…」


山本さんはニッコリ笑って


手を差し出してくれ

「ほら、俺の手につかまれば大丈夫だよ」


「ありがとう」



窓際にあるポールみたいな腰掛けまで


私を支えながら連れて行ってくれ


後ろからずっと抱きしめていてくれた


安心といきなりの密着にドキドキしながら


ミニカーみたいに見える車の車種当てをしたりして


盛り上がってた
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