自伝
理解してくれた山本さんは駅でタクシーを拾ってくれ


「気をつけるんだよ」

そう言ってくれた


「あの、またデートしてくれますか?」


「望むところだ(笑)」

よかった…!!


「お休みなさい」


タクシーのドアが閉まり


振り返ると


山本さんもまだこっちを向いて見送ってくれていた


家に付いたのは3時半だった。


春陽はちゃんとベットに入って寝ていた

その両脇に雄一郎と鈴ノ木君が絵本を片手に床の上で


寝ていた


クス(笑)


どうやら、春陽のもう一回読んで攻撃に疲れちゃったんだね

2人に毛布をかけて

隣の部屋で私も寝た

みんな夜更かししたせいで


目が覚めたのは昼近くだった。


「あれ?いつ帰ってきたの」


眠そうな目をして


2人が私のいる部屋にやって来た


「ごめんね。本当にありがとう」


「いいんだけどさ、雨降ってたし大丈夫だったの?」


「うん。大丈夫だよ(笑)今コーヒー入れるね!飲んで行ってよ」


「サンキュー」


「綾」


「何?雄一郎」


「おはようのキスして」


「あんたは、寝てなさい…」
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