自伝
ものすごい周りから押しに流され


山本さんと私は結婚に向けて歩いていた。


お母さんは相当嬉しかったらしく、終電で名古屋へ帰って行った。


次の休みに名古屋に行くことを約束して

「なんだか…気分が悪くなってきた」


「大丈夫?」


「ちょっと、トイレ行ってくるね」


トイレの鏡を見ながら気がついた


「そう言えば、生理来ないな…まさかね」


気を取り直して山本さんの所へ戻った。

「どうした?」


「なんでもない」


「顔色悪いよ」


「…あのさ…生理来ないんだよね」


「…」


「後で検査薬買ってみるよ」


「今買おうよ。直ぐわかるもんなの?」


「まぁ…ね…」


早速、薬局で検査薬を買って


山本さんの家で結果を待った。


2人でドキドキしながら判定結果を待った。


「あっ!!」


「プラスだ…。」


検査を始める前に念入りに説明書を読んでいた山本さんは


落ち着いた口調で


「春陽!!お姉ちゃんだな(笑)」


「山本さん…」


それからの日々は止まる事がなく


次々と新しい生活に向けて動いて行った。
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