自伝

お母さん

半年が過ぎた。

突然 お母さんが訪ねて来た

風呂敷を大事そうに抱えてた。

ビックリした


「お母さん…
よく、ここがわかったね…」

『綾!!』

泣いてた…

かなり、胸がグッと来た

「お兄ちゃんに聞いて来たのよ」

「そっか…お兄ちゃんには、あれから直ぐに手紙送ってたっけ…」

誰よりも、大切にされてたくせに、お兄ちゃんは、そんなお父さんが窮屈でサッサと結婚決めて家を出たらしい。

だから、お兄ちゃんだけは私の味方なんだ。

「ところで、どうしたの…急に」

「だってもう、半年以上も死んだか生きてるんだか分からなくて…お母さん…」

泣きながら一緒懸命話そうとしてた。

例の風呂敷をほどき始めて、お弁当箱を出した。

中には、私の大好きなお赤飯が沢山入ってた…

「今日は、綾の18才の誕生日だもんね」

・・・!!!・・・

涙が自然に溢れ出した。

お母さんの暖かさにただ、泣くだけだった。


今まで…ごめんね…

お母さん…
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