自伝

悪あがき

ただ、悲しくて、

ただ、苦しくて

泣くしかなかった

その夜
薬局で買った仮眠薬を3瓶飲み干した。
心配してくれてた会社の仲間が偶然訪ねて来て、グッタリした私を発見してくれた。

目が覚めると、鼻からクダが通されていた。

霞む目の前に、私の手を握り締めながら、俯いてる佑一が居た。

手を握り返した


「!」

「綾!!今先生呼ぶな!」

先生が鼻のクダを外しながら

「もう大丈夫ですよ。胃の中はキレイに洗浄しましたからね、赤ちゃんも無事だから、とりあえず3日間位入院して、体を休めて下さい。」


佑一が

「ありがとうございました。」

と深々と頭を下げた。
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