自伝
物凄く不思議な感覚だった。
結局みんな同じようにな事をしてて、みんなで口裏合わせしてるんだ…。

早瀬さんが

「悪かったな…。
でも、いいんだ」
と答えたえると

林田さんが

「お前…仲田の事本気なのか?」


えっ
わたし!?

早瀬さんが私を見て
「あぁ…本気だよ」


2人はしばらく黙ったままだけど、林田さんが切り出した。

「まぁさ…上手くやれよ。じゃあ、俺は仕事に戻るわ」

そういうと総務の部長も

「俺も、同じだ…ただ、次は庇いきれないからな。」


「ああ…分かってるよ。ホントありがとな…。」

部屋を出る間際に早瀬さんの肩を軽く叩いて、林田さんは出て行った。

続いて総務の部長も部屋を出ようと立ち上った。


「仲田。」


ビックリして


「はい!!」


「もう直ぐ、合宿だな。ダブルなよ」

そう言ってニッコリしながら、同じく早瀬さんの肩を軽く叩いて出て行った。


何でみんな私達の事攻めないの!?

不思議で仕方なかった。

「綾…今日からしばらく、渋谷まで一緒に帰れないな…極力家に早く帰って話しをしないとね…。」


「私は全然平気ですから…(笑)」


「ありがとう
会社では、今まで通り頼むよ。」

そう言って私の頭に軽く手を乗せて自分に引き寄せた。
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