自伝
福島に着くと駅には合宿先までの送迎バスが待っていた。

この合宿に参加する同い年位の人達が10人位はいた。

結構ギリギリで到着した私は急いでバスに乗り適当な席に座るとバスは直ぐに出発した。

見るもの全てが初めてで、窓の外をずっと眺めてた。

すると、通路を挟んだ隣の男の子や後ろの席の女の子達が話しかけて来てくれた。

「私達同じ日程でですよね?車の免許ですか?」


「えぇ…あなたは?」

「俺は大型のバイク」

「私は車です」


「これから2週間よろしくね(笑)」


そんなたわいのない挨拶から直ぐにみんな仲良くなった。

バスは合宿先ではなく、教習所へ直接向かい細かい手続きをした後、合宿先へ戻った。

教習所での授業は翌日だったので、合宿先でそれぞれ荷物の整理をして直ぐ、さっき知りあった女の子の部屋へ遊びに行った。

「お邪魔していい?」

「どうぞ!」


「さっき自己紹介してなかったよね。仲田綾です!年は19才よろしくね」


「私は鈴木杏子。彼女は立花香織、年は同じだよ。ちなみに私はみんなからアンて言われてて、彼女は一応雑誌のモデルやってんだよ(笑)」


「私はみんな名前で呼び捨てしてるから綾でいいよ(笑)香織ちゃんはモデルなんだ!かっこいいじゃん!」

「ありがとう(笑)まだまだ何だけどね」


杏子が

「ねぇ…この上男子の部屋でしょ?後で遊びに行く?」

と言い出した。

香織が

「面白そうだね」

私も

「行っちゃう?」

3人で上の階へ侵入して見ると、少しビックリした。

女子は3、4人ずつ各部屋があるのに男子は大広間に全員雑魚寝状態だった。

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