自伝
何だかんだで合宿も順調に進んだ。

同じ教習所に通う地元の人達とも直ぐに仲良くなり、夏休みにはその人達に連れられて花火大会や海とかに行き東京では味わえない開放感があった。

夜は合宿を抜け出したりして良く管理人の人に叱られたりもした。

そうこうしているうちに、仮免の試験が来た。

遊びほうけていた私は当然、学科を落とした。


「最悪…」

「綾ダメだったの!?一緒に帰れないじゃん!!」


杏が物凄く残念そうに言って来た。


「だねぇ…ごめんね。でもさ帰ったらまた、会おうよ(笑)」


「大丈夫。私達も卒検落ちるかも知れないじゃん(笑)」


男子はみんな仮免に落ちていた。


原因はわかっていたからその晩から男子の部屋でお互い出題しあいながら、真面目に勉強した。

次の試験は落ちこぼれ全員が合格してやっと卒検に近づいた。その頃には杏達は確実に卒業に近づいてた。

杏や香織が横浜に帰る前日にお互い連絡先の交換をして合宿最後になる前夜また、みんなで合宿先を脱走していわきの市内に繰り出した。


居酒屋に入りささやかな卒業祝いをした。

「綾は飲んでも全然顔にでないねぇ」

香織が感心してたけど、私は結構酔っていたと思う
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