自伝
私に!?
黙ってうなずきながら、子機を差し出した。
「もしも?」
「仲田綾さんですか?」
「はい…」
「こちら板橋警察署の会田と申します。大本剛さんと田中勝さんご存知ですよね?」
「はい…」
「ちょっと色々ありましてね…今、こちらに来てもらってるんですよ」
「そうですか…」
「仲田さんは田中さんの恋人なんですよね?会いに来てやってくれないかな?」
「イヤです。しかも恋人じゃありません。」
「そうですか…」
「ところで、何をやったんですか?」
「車上荒らしの現行犯ですよ。何でもあなた達とデートするのに聴く音楽テープを集めてたそうです」
「…」
「会いに来れないですか?」
「私を巻き込まないで下さい。」
「分かりました…失礼しました」
電話を切った後に1ヵ月前の事を思い返してた…。
早瀬さんの奥さんが家に戻って来たと林田さんと早瀬さんが話しているのを偶然聞いてしまった。
その日からますます、私達は会社帰りに会う事がなくなった。
そんな時に大本君が地元で会う友達の所に誘ってくれたのが始まりだった…。
黙ってうなずきながら、子機を差し出した。
「もしも?」
「仲田綾さんですか?」
「はい…」
「こちら板橋警察署の会田と申します。大本剛さんと田中勝さんご存知ですよね?」
「はい…」
「ちょっと色々ありましてね…今、こちらに来てもらってるんですよ」
「そうですか…」
「仲田さんは田中さんの恋人なんですよね?会いに来てやってくれないかな?」
「イヤです。しかも恋人じゃありません。」
「そうですか…」
「ところで、何をやったんですか?」
「車上荒らしの現行犯ですよ。何でもあなた達とデートするのに聴く音楽テープを集めてたそうです」
「…」
「会いに来れないですか?」
「私を巻き込まないで下さい。」
「分かりました…失礼しました」
電話を切った後に1ヵ月前の事を思い返してた…。
早瀬さんの奥さんが家に戻って来たと林田さんと早瀬さんが話しているのを偶然聞いてしまった。
その日からますます、私達は会社帰りに会う事がなくなった。
そんな時に大本君が地元で会う友達の所に誘ってくれたのが始まりだった…。