自伝
沢山の友達が大本君を待っていた。
その時、初めて大本君が実は少年院を出たばかりで、直ぐに車の免許を取りに来ていたその時に私は大本君と知り合った事…。


人の良さそうな印象だったから、少し驚いた。

その集まりに来ていた大本君の親友田中勝を紹介された。

それから、いつも3人で遊ぶようになり、1度だけ勝と酔った勢いで朝を迎えてしまった事があった。私は自然と勝の彼女扱いになってた。
大本君が

「仲田さん僕にも、誰か紹介してくださいよぉ」


「うーん…だいたい大本君て年いくつなの?」


「もうすぐ21」


「えぇー!?じゃあ私よりも、年上じゃん!敬語なんて止めてよぉ」


「同じ合宿で知り合った子がいるから、みんなでドライブしようよ!」


早速、帰って来てからも良く会っていたアンに連絡をして、つぎの休日に4人で湘南へ行く事になっていた。


前の日から2人に連絡が取れなくなった…


「まさか…そんな事で…」


がっかりしてた。
どうやって、会社に説明しようかとか色々考えてた。


次の日


いつものように、早瀬さんと出かけた。

「早瀬さん行き先違いますよ!
えっと…今日の予定は、10時に青山で打ち合わせが…」


「キャンセルだ」


「えっ?」


「今日は、全部キャンセルしたよ」


「じゃあ、今からどこに向かってるんですか?」


「板橋警察」


「…」


そのままずっと警察に着くまで2人共無言だった…。


交差点を曲がろうとした時、やけにウィンカーの音が大きく聞こえる程だった…

警察の駐車場に車を停めて、降りようとした時だった…。


「綾、この車に大本が置いていった袋か何かないか?」


「袋?見覚えがないですけど…」


私達は、車の中を探し始めた。


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