自伝
早瀬さんが運転席の下に手を入れ青い可愛らしい柄の巾着袋を引っ張り出した。
「あった!これだ…」
「なんですかこれ?
いつの間に、入れたんだろう」
「おいで…」
早瀬さんが
手を差し出した
その大きな手にしっかり、私の手が包まれて警察の中へ入って行った。
「早瀬です」
「会田です」
電話の人だ!!!
私を見て
「仲田さんですね?」
「はい…。」
「じゃあ、お2人共あちらの部屋へどうぞ」
ドアには
「取調室3」
と札が付いていた。
「取調…?」
「綾大丈夫だから…
俺が守ってやるから」
私はまだ、自分の状況が理解出来ないままだった・・
しばらくして、刑事さんが部屋に入って来て、淡々と私の事を聞き始めた。
ようやく、私は自分の状況が分かり始めた…
勝が取調で私を自分の女だと言っていて、盗んだ物を私に預けたと言っていたのだ。
何も知らなかった私はいつの間にか、彼等の共犯者にされていた。
警察での取調中で私が何も知らなかった事が分かってもらえ罪を課せられることは無かったが、彼等に面会する事になって彼等を待っている間、早瀬さんは少し疲れた顔で私を見ていた。
「あった!これだ…」
「なんですかこれ?
いつの間に、入れたんだろう」
「おいで…」
早瀬さんが
手を差し出した
その大きな手にしっかり、私の手が包まれて警察の中へ入って行った。
「早瀬です」
「会田です」
電話の人だ!!!
私を見て
「仲田さんですね?」
「はい…。」
「じゃあ、お2人共あちらの部屋へどうぞ」
ドアには
「取調室3」
と札が付いていた。
「取調…?」
「綾大丈夫だから…
俺が守ってやるから」
私はまだ、自分の状況が理解出来ないままだった・・
しばらくして、刑事さんが部屋に入って来て、淡々と私の事を聞き始めた。
ようやく、私は自分の状況が分かり始めた…
勝が取調で私を自分の女だと言っていて、盗んだ物を私に預けたと言っていたのだ。
何も知らなかった私はいつの間にか、彼等の共犯者にされていた。
警察での取調中で私が何も知らなかった事が分かってもらえ罪を課せられることは無かったが、彼等に面会する事になって彼等を待っている間、早瀬さんは少し疲れた顔で私を見ていた。