自伝
お父さんはチャンネルのリモコンを手にして、見ていたニュース番組から子供向けの番組に変えた後ニッコリして

「いらっしゃい」

と言ってくれた。

なんか…暖かい

私にも家族はいる。
かなり厳しい父とそんな父に逆らえない母

誰よりも愛されてる姉と

誰よりも期待されている兄

小さいな会社をやっていたけど、全然お金持ちじゃない。

洋服はいつもおさがりだし…。

父がお酒を飲むと必ず言うセリフは

「綾は男の子だと思ったのになァ」

だった・・・・・

まるで、今ここに私が居るのは残念そうな口調で…。

私はそんな家族が大嫌いだった。

みんなは突然現れた私を優しく迎えてくれた。

色々な話をして、笑って笑って…

涙がこぼれた…。
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