自伝
この日は久しぶりにはじけた。


おかげで、私の席は大盛り上がりだった。


貸切の時間が終わり、それに合わせて私も帰る事にした。


「今日はスッゴい楽しかった!また、待ってるからね」


「どっちが客なんだか(笑)じゃあ、またね!」


ありがとうございました!!!


帰りのタクシーの中で、ずっとさっきの


『おいで』


が、離れなかった。

家に着いてからも…

「ただいま」


「シィー
さっき、やっと寝たんだから!」


「ありがとね」


服を着替えながら、やっぱり頭の中で


『おいで』


が、グルグル回ってる…。


「ねえ…亮ちゃん
おいでって言ってみて」


「おいで」


・・・違う・・・


これじゃない!!


その夜、みんなが寝静まった後


ずっと、しまって置いた小さな箱を取り出した。

中から手紙を出して開いた。


愛しい人へ…


何度も何度も読み返し、胸にこみ上げてくる思いはもう、止める事は出来なかった。


会いたい!!


会いに行こう!!!
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