女王様はメイド様?!②
「ってことで明後日は海いっきまーす!!」
「…は?」
さっきの暗い雰囲気はどこへ行ったのだろうか。
あたしと唯の温度差が激しすぎる。
ずーんっと沈んでいたはずの唯のテンションは一瞬にして空を突き抜けるくらい高くなった。
「海?」
「そう♪海!」
「なんで?」
「なんでも♪とにかくSUMMERバケーションをエンジョイするのは海しかないでしょう!」
なんでそうなるかわからない。
やっぱり唯は唯だ。
意味が分からない。そしてめんどくさい。
でも内心、いつもどおりの唯に戻って安心している自分がいた。