女王様はメイド様?!②
「いいよ。お世辞とかいらないから」


「お世辞とかじゃないですよ!」


「そうだよ!あさみんの言うとおり。由凛すっごい似合ってる…めちゃくちゃ可愛いよ。これは男がほっとかないね~」


「ほっとくわけないじゃないですか!由凛さん気をつけてくださいね?」



唯もあさみちゃんもなんなんだ。


意味わかんないよ…


似合ってないなら似合ってないって素直に言ってくれればいいのに。


褒めても何もでないのにね。


「やっぱりあたしは…「だーめ!そのままレッツゴーッ!」



Tシャツを着ようと伸ばした手を唯にとられ、そのまますごい力でぐいぐい引っ張られた。


その力は緩むことなく、更衣室を抜け、ベンチに座ってもつかまれたままだった。


完全にあたしに服を着させないと…そういうことですかね。


もういいや。めんどくさい。


唯の腕振りほどくのも、服とりに行くのも面倒くさくなった。


だからもう似合ってなくてもこのままでいいや。


誰もみてないんだから気にすることない。

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