女王様はメイド様?!②
「翔……」


「そろそろ行くか」


あたしの声に被せるようにして言葉を発し、あたしから目を背ける。


まるであたしの言おうとしてることが分かってるかのように。


もうあたしの心は限界だよ。


もう我慢なんて…できない。


翔、翔って心が叫んでる。


お願い。行かないで…


君の背中が恋しい…。


その広い背中が遠い。


近くにいるはずなのに、どうして?


君の気持ちはどこにあるの?


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