女王様はメイド様?!②
「お久~」


「久しぶり」



あれからおそらく10分が経過しただろう。


唯が来るまでの時間必死で湧き上がる怒りと戦いながらなんとか冷静さを保っていた。


1週間近く掃除していない部屋をドタバタ走り回って片付けた。



糞アマ覚えとけよ!



魔女への怒りはまだまだ収まりそうにない。


とりあえずは唯が来たことがあたしの精神安定剤的な役目を果たしている。


「なんか由凛やつれた?」


「やつれるた?って…」



ハハっと若干苦笑いしつつ、鏡に目を向けた。


「っ!!!!」



やばい。



鏡で自分の顔みたのが久しぶりだということに気づかされる。


髪はボサボサだし、目の下の隈は青紫色でくっきりとラインがみえる。


顔色だって決していいとはいえれない。



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