優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
最低な兄
「ただいま」
こんな事を言っても誰かに『おかえり』なんか言ってもらえる事はない。
あたし、川上雪穂は今この家で最近出来たばかりの兄とふたり暮らし。
「大雅っ…もっと…してぇ…」
はぁ〜。
今日の女は声が大きいな…。
玄関まで聞こえてるよ。
女にこんなに甘い声を出させてるのは、血のつながらない兄。
南沢大雅。
あたしは兄だとは認めてないけどね。
こんな事を言っても誰かに『おかえり』なんか言ってもらえる事はない。
あたし、川上雪穂は今この家で最近出来たばかりの兄とふたり暮らし。
「大雅っ…もっと…してぇ…」
はぁ〜。
今日の女は声が大きいな…。
玄関まで聞こえてるよ。
女にこんなに甘い声を出させてるのは、血のつながらない兄。
南沢大雅。
あたしは兄だとは認めてないけどね。