優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
『セックスって気持ちいいの?』って。


そうしたらリカは『嫌な事を忘れられるから』って言っていた。




この時のあたしには全く理解出来なかったけど、リカも現実逃避をしたい事があったんだと思う。


今なら分かってあげられるのに。





「試してみるか?」


「………へっ?誰と?」


「俺と」


「……うん」






夕食を食べたあとシャワーを浴び、大雅の部屋に入っていった。



大雅は夕食を作る前にシャワーを浴びていたし。




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