優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
しつこく鳴り続けてるからあたしは携帯の電源をオフにした。





「電源切っていいの?」


「うん」


「俺的には気が散らなくていいけど」





シュウくんがあたしの手をギュッと握る。





「雪穂、より戻さないか?俺お前の事まだ好きだよ。あの時は欲求不満でどうかしてた」




あたしが大雅から言われたい言葉をシュウが言う。


大雅を好きになる前に言ってくれてたらな…すこしはドキッとしたのに。



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