優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
二度目の痛み
シュウくんに送ってもらってマンションの前まで行くと大雅が立っていた。



あたしに気づき、怒りながら近づいてくる。






「誰かくる」


「うん、最低男。シュウくんありがとう。またね」


「おう、大丈夫か?怒ってるみたいだけど」


「大丈夫だよ」





あたしはそう言ってシュウくんを残して大雅の方へ向かっていった。


近づくと腕を掴まれマンションの中へと引っ張られる。





「大雅…痛いよ…」


「うるせぇ。殺してやる」





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