優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
心と体の異変
新学期が始まってからも何も変わらなかった。



あたしが大雅に感じる嫌悪感も治まる事はなかったし。



大雅は変わらず、他の女もあたしも抱いた。






「雪穂、ちょっと痩せた?」


「ん?なんか最近食欲がなくて…たまにお腹も痛くなるんだ」


「大丈夫なの?」


「うん、今さら夏バテかもしれない」





カナが心配して聞いてくれる。


すごく有り難いんだけど、どうしても本当の事が言えなかった。




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