優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】

そのまま無言のままでいたらアヤさんが着替えとかいろいろ買ってきてくれた。




「アヤさん、ほんとにありがとうございます」


「適当に買ってきたから足らないものがあったらまた言って。じゃあたし帰るわね。雪穂ちゃん、おだいじに。また来るわね」


「はい、ありがとうございます」





アヤさんは買って来てくれたものをロッカーに入れて帰っていった。



大雅はまた椅子に座って勝手にテレビをつけて見ていた。





「大雅」


「あ？」


「帰らないの？」