優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
嫌だけど、退院をさける事は出来ないよね。



大雅はタバコを吸いにいくと病室を出て行った。




「さっき大雅に雪穂ちゃんを手放してあげなって言ったら、付き合ってるって言ってたけどほんとみたいね」


「馬鹿だって分かってるんですけどね」


「今まで以上に傷つく事になるわよ?大丈夫なの?」


「どうかな?あまり自信はないけど」





また病気になるかもしれないし、耐えられなくなって大雅から逃げてしまうかもしれない。



でも今はまだ大雅と一緒にいたい。



傷つくのは分かっているけど…。






< 214 / 361 >

この作品をシェア

pagetop