優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「自信がないならやめといた方がいいわ。今よりも傷ついてボロボロになるわよ」


「お姉さんの事ですか?」


「知ってるの?」


「知らないです。大雅はそんな事一言も言わないし…ただなんとなく…嫌な予感がするだけで」


「聞きたい?」


「聞きたいけど怖いです。今の幸せが絶対になくなるだろうから」


「そうね。聞きたくなったらいつでも聞きにきて」


「出来たら大雅から聞きたいですけど、どうしても知りたくなったら教えてください」






あたしがアヤさんに教えてもらうときは大雅と別れる時になるよね。



出来たらそんな日が来なければいいな…。






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