優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
お兄さま再会
それから春休みは終わり、あたしは高3になった。



ママたちは新しい家を探していたけど、気に入った物件が見つからなかったらしい。



あたしの学校があるから範囲が限られてるしね。
なんか、申し訳ないよ。



見つかるまで大樹さんもうちで一緒に暮らす事にしたらしい。



まあ、部屋は余ってるんだし最初からここでよかったような気もするけど。





「じゃ、ママたち行ってくるね?」


「うん、いってらっしゃい。大樹さんも」


「うん。何かあったら大雅に連絡するんだよ。僕からちゃんと言ってあるから」


「はい、わかりました」





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