優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「そう、お邪魔しました」




優しい笑顔を見せて帰っていった和風美人。



ローズの香りが部屋とあたしの鼻に残っていた。



やっぱり、花火大会の時の女なんだ。



あの人に会うためにあたしとの約束を破った。


それどころか、約束した事すら忘れてた?あの人に夢中すぎて。





今の和風美人がアヤさんのお姉さん?




顔はアヤさんに似ていなかったから確信したわけじゃないけど…。






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