優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
この日の夜。
大雅はあたしを抱こうとしたけど、どうしても受け入れられなくて頭が痛いと嘘をついた。
バレてしまうかと不安だったけど、あっさり見逃してくれた。
良かった……。
もし無理やりされてたらまた嫌悪感を感じてたはずだから。
嘘だったはずの頭痛が本当になってしまって、鼻にはずっとローズの香りが残ってしまってる。
やだ…。
早く消えてほしい。
あたしの鼻から…。
あたしの記憶からも…。
大雅はあたしを抱こうとしたけど、どうしても受け入れられなくて頭が痛いと嘘をついた。
バレてしまうかと不安だったけど、あっさり見逃してくれた。
良かった……。
もし無理やりされてたらまた嫌悪感を感じてたはずだから。
嘘だったはずの頭痛が本当になってしまって、鼻にはずっとローズの香りが残ってしまってる。
やだ…。
早く消えてほしい。
あたしの鼻から…。
あたしの記憶からも…。