優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
雨の中
久しぶりに大雅と出かける約束をした。



あの破られた夏の花火大会以来。



今日は大雅の先輩でインテリアのデザイナーの展示会についていく事になってる。



別にあたしはインテリアに興味なんてないけど、大雅と出かけられる事が嬉しい。



学校から急いで帰り私服に着替えて、大雅に指示された待ち合わせ場所へ向かった。



一応、その先輩とか大雅の友だちに会うかもしれないから、あたしなりに目一杯オシャレをしてみた。



大人っぽいワンピースに秋コートを羽織り、ブーツをはいた。



あたしは待ち合わせ場所で大雅を待っていた。






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