優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
意地になって待ち続けてるのか、大雅を信じて待っているのか……もう分からない。



でも、20時半まではどっちでも待ってみようと思う。





……20時。





……20時半。







結局、大雅は来なかった…。





あたしはまた約束を破られたんだ。


あんなに楽しみにしてたのに。





あたしは雨と一緒に涙を流しながら、家に向かって歩き出した。






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