優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「アヤさんとこ」


「あ?」





あたしは大雅に目を向けず答えた。


なんとなく怖かったから…。




あたしはそのまま自分の部屋へ入ってコートを脱いでると大雅がやってきて、後ろから抱きしめられた。



こんな事は2回目でかなりびっくりなんだけど。



大雅はあたしの事をこんな風に抱きしめたのは、ママの死を知った時以来だった。




どうしたんだろ?大雅。


いつもと違いすぎる。






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