優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「……お前、昨日、いつまで待ってた?」





あ、覚えてるんだ。


待ち合わせしてた事。



と言うか、思い出したって感じ?



花火大会のときみたいにすっかり忘れ去られてるのかと思った。





「そんなの聞いてどうするの?どうせ謝ってもくれないでしょ?」


「…………ごめん」








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