優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「じゃあさ、大雅の行きたいとこでいいよ」


「そんな事言っていいのかよ。俺はラブホしか言わねぇぞ」


「それは嫌。待って、すぐ考えるから」





ラブホなんて嫌だよ。


なんかそんなのやだ。





「プッ…考えるって」


「あっ!」


「なんだよ?」


「買い物行こう」


「買い物?なんか欲しいもんでもあんのかよ?」


「あたしのじゃなくってアヤさんの」


「アヤ?」


「そう、もうすぐ誕生日なんだって。だからプレゼントを買おうと思って」





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