優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
いや、でもあいつは何を考えてるか分からねぇし…もしかすると、待ってそうだな。




俺は車で待ち合わせ場所へ向かった。


外へ出て初めて気づいたが、雨が降ってやがる。


こんな中待ってんじゃねぇぞ。




待ち合わせ場所についたが雪穂の姿はあるわけがなかった。



俺はなにガッカリしてんだ?


こんな雨の中、何時間も待っていて欲しかったのかよ。




俺って、やっぱ最低だな……。




でも、なんとなく雪穂は待ってそうな気がしてた。





< 324 / 361 >

この作品をシェア

pagetop