優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
車を走らせながら雪穂を探した。


あいつが母親と住んでた家にもいねぇ。


もしかして、事故にあったとか?


いや、それなら連絡が入るはずだな。



いくら鳴らしても携帯は繋がんねぇし、俺は探し疲れて家へ帰った。





さすがに、今回は雪穂も嫌気がさしたか…。


怒って帰ってこねぇんだな…。


お前も俺からいなくなるんだな…。





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