優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
雪穂も俺の前からいなくなったんだな………。



俺は酒を飲んでも全然酔えなくてソファーに寝込んでいた。



玄関の開く音が聞こえて雪穂が帰ってきたんだと分かった。





「どこ行ってた?」





帰ってきた雪穂にホッとしてる俺がいる。



部屋に入ったいく雪穂を追いかけて抱きしめた。



俺、お前がいなくなるのがこんなにも辛いなんて思ってなかった……。


雪穂を失いたくねぇ…。

何よりも…誰よりも…。





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