優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
大雅は先にリビングに戻ってご飯の支度をしている。



テーブルの上を見ると、ご飯が二人分ある。



もしかして………。







「大雅、食べてないの?」


「ああ」





やっぱり。


もしかして、あたしを待ってたとか?


だからあんなに怒ったわけ?





「いただきます」


「お前、何があっても飯の時間には帰ってこい」


「連絡しても駄目なの?」


「駄目だ」





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