優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「お願い…花火大会だよ?それくらいいいでしょ?」





−ドンッ……−





大雅に肩を掴まれてエレベーター中の壁に背中を押し付けられた。



この体勢って……やばくない?


あたしの顔を鋭い目つきで見下ろしてくる。





「ちょっと…大雅…離して」






すごく危険を感じる。


あたしは俯いて大雅と目が合わないようにした。




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